大理石骨病という病気
大理石骨病はとても珍しい病気です。
10万人に1人という病気です。
だから治療のお手本となるデータも少なくて
医師の皆さんも、試行錯誤しながら、少しでも、
この病気により良い方法を考えてくださっています。
この病気は、様々な症状が出てきます。
血が作られなくなったり、
知覚障害になったり、
骨が折れやすくなったり、
免疫力が下がって、病気になりやすくなります。
そして、体も大きくなれません。
この病気には、色々なケースもあるところが
診断したり、治療したりするのにも難しいです。
生まれたばかりの赤ちゃんから発症すれば
確実に死に至ります。
だけど、子供になってから発症すれば
障害を持ちながらも、少しずつ成長できます。
だけど、その先は未知数で、判断がつきません。
進行が早まれば悲しいことに死にいたります。
進行が遅くなれば、生きていくことができます。
大人になってから発症すれば軽症です。
大理石骨病だと気が付かないままに
そのまま調子が悪いだけで、老いていく場合もあるのです。
なぜ、赤ちゃんの時に発症すると
生きていけないかというと、
この病気は、骨が大理石のように石化していくからなのです。
人の骨の中には、骨髄、といって
血液の成分を作る場所があります。
そして、大理石骨病は、生まれ持った遺伝子の異常によって
『破骨細胞』が働いてくれない病気です。
破骨細胞とは、要らなくなった古い骨を壊す細胞です。
人間の骨は、要らなくなった古い骨をその破骨細胞が壊し、
その上に、新しい骨をつくり、成長していくのです。
だけど、その破骨細胞が働かない場合、
古い骨が壊されることはありません。
新しい骨はどんどん出来上がり、積みあがっていきます。
それが、本来、骨髄のある場所を埋めていくので、
骨が石化していくと同時に、骨髄が少なくなります。
骨も変形していきます。
まずは、視力にダメージがきます。
視神経の通り道は大変狭いです。
その狭い場所を、壊されない骨がどんどん増えていくのですから
圧迫されて、次第に目が見えなくなります。
耳も、聞こえにくくなります。
目と、同じです。
歯も、固い歯茎に阻まれて、生えて来ません。
だから食事も大変です。
息が苦しくなります。
喉の奥の気道が狭くなって、いびきをかきます。
横向きでないと、眠れません。
骨の変形で、あちこちが痛みます。
骨折もしやすいです。
気をつけていても、折れるのです。
それだけで、終われば、なんとか生きていくことは
出来るかもしれません。
だけど、骨髄が働く場所が減るにつれて、
深刻な状態になってきます。
それと同時に、病気も進行していけば、
脳の萎縮がはじまり、生きるのに様々な支障が出てきます。
それは目が見えない、耳が聞こえないというレベルではなくて
食事が取れない、肺が膨らまないから呼吸が苦しいといった
医療機の補助なくしては、生きていくことすら大変になるのです。
骨髄が少なくなると、貧血になります。
それでも、赤血球や血小板は輸血でまかなえます。
輸血に頼って、少しの間は生きていくこともできるのですが
白血球も少ないので、色々な病気に感染しやすくなります。
医学も発達して、抗生物質も良いものがたくさん開発されてますが、
何しろ、とにかくよく感染するので、いつも抗生剤を常用しているようになるのです。
それは、あまり良いことではありません。
抗生剤に抗体が出来てしまうからです。
初めは、病気に感染しても治療をすれば直るのですが、
だんだん抗体が増えるので、使える抗生剤が無くなっていくのです。
抗体のできた抗生剤と体内に取り込むと、
ショック状態になります。
すざまじく、つらいのです。
とても見ていられるものではありません。
昨日まで大丈夫だったお薬が
ある日突然、使えなくなったりするのです。
娘は大理石骨病でした。
色々な抗生剤を使い尽くし、ショック状態も乗り越えてきましたが
三歳で力尽きてしまいました。
その時、使える抗生剤は、残す2種類になっていたと思います。
そんな、大理石骨病の治療法ですが
残念ながら、これといった、特効薬もあるわけではなく
効果的な治療方法が確立しているわけではありません。
進行を遅らせる治療法として、アルファロールを飲みます。
だけど、あまりにも、効果は期待できないです。
骨髄移植があります。
破骨細胞を、働かせることが出来るようになります。
正常な細胞が、古い骨を壊していけば
骨髄のあるべき場所が増えて、貧血が解消されたり、
白血球が増えるので、病気にもかかりにくくなります。
骨の変形の進行が止まると
ひょっとすれば、視力も聴力も失わずにすむかもしれません。
体中の痛みからは、解放されるのでは、と思います。
もちろんそれで、病気本来の進行を止めることは出来ないかもしれません。
だけど、生きていく希望を得られるのです。
大理石骨病とは、このような病気です。
あまりにも症例が少なくて、
診断できる先生も、日本中でも限られています。
病気の記述に関しては全くの素人なのでおかしなところが有るかもしれません。
そのときはご指摘、ご一報ください。
「つぶやき」カテゴリの記事
- 鳥居(2007.09.16)
- どんだけぇ~(2007.09.14)
- 大理石骨病という病気(2005.12.08)
- 華麗なるは流行語大賞にノミネートされるか(2007.03.20)
- 献血、初の500万人割れ!!(2007.03.10)
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25847/7522086
Listed below are links to weblogs that reference 大理石骨病という病気:

Comments
shimamama!!
すごい。
感無量です。
Posted by: 龍くんママ | 2005.12.08 at 13:29
今晩は、改めて病気の事を考えさせられました。
そして、島育ち家、DejilinHomyの皆さまとお知り合いになって初めて大理石病を知りました。
今、思えば我が子の時にもっと先生の言われたことを書き留めておくべきでした。
もう、8年も前の話なので医学もかなり進歩していると思います。
骨髄移植はしませんでしたが、抹消血移植を受けました。
もっと もっと役立つ情報があったのでは無かったかと今思えば残念です。
全く病名は違うのですが我が子は週に一度か二度、学校を休むだけでぎりぎり進学出来る所でがんばっています。
DejilinHomyを応援しながら私も元気をもらっている一人です。
Posted by: uchin326 | 2005.12.08 at 18:29
こんばんは。私もこちらやDejirinHomyで大理石骨病のことを初めて知った者です。
病を得られたお子さん そしてそれを支えるご家族の事を読み、自分にできることは と考え・・・骨髄移植のドナー登録をいたしました。今月に入って 白血球の型の一致する患者さんがあるという連絡がきました。
海外への渡航暦のせいで ドナーになる可能性は少し低いのですが、もし私のところへ正式にお話がきたら__ お受けするつもりです。
こちらもDejirinHomyも あるサイトからリンクで飛んだのです。ネットには不思議な力がある。改めてそう感じています。
simamamaさん、お子さん達の命を奪った病について発信し続けること、時にお辛いと思いますが、、、どうぞこれからも頑張ってください。
あ メールアドレス入れないと送れないんですね。。。う
Posted by: Bow | 2005.12.08 at 21:47
simamamaさんと知り合って、サイトを知って、藍ちゃんのことを知って、大理石骨病のことを知って、そして、ここでDejirinHomyのファミリーを知りました。
本当に、家族の絆が強くて、私は、どれだけ自分自身の気持ちの弱さを知ったか解りません。
私も華ちゃんを応援します。
Posted by: ポチたま | 2005.12.08 at 22:35
>龍くんママ、ありがとう。
次はドナー登録に保険がきかないという問題を取り上げます。
その次は幼い子供を残しての闘病生活の問題点。。。
ちょっと、気合はいってるでしょ(笑)
長文が続くけど、お互い様ってことで(爆)
Posted by: simamama | 2005.12.09 at 08:33
>uchin326さん、ありがとうございます!
もしかすると、先日お邪魔した時にちらりとお会いした息子さんがと、懐かしく思い起こしています。
私が訪れたことを326さんにお知らせしようと身軽に立ってくださったやさしさが印象に残っています。
抹消血移植も今は多いように思いました。
同じ病棟には、その移植をした患者さんが元気に走り回って遊んでいました。そして付き添っておられるご両親の明るいことといったら!生きるってこういうことだと、いつも病棟で思っていました。
病気は人を苦しめるばかりではなく、色々なことを気付かせてくれたり、ギリギリのところで底力を引き出して、勇気や自信をもあたえてくれるのだとも思いました。そしてそこで出あった人とは、交流が無くとも今でも通じ合えるものを持っていると私は思っています。
dejilinFamilyはこれから改めて長い闘病生活を始めるので、応援していきたい。326さん、いつもありがとう!これからも、私からもよろしくお願いします!ひとつアイデアがあるので、またその時期になったら改めて相談させてください。
Posted by: simamama | 2005.12.09 at 09:02
>Bowさん、私にまで励ましのおたよりをありがとうございます!
ドナー登録もありがとうございました。
bowさんの勇気は素晴らしいです。
ドナーになるということは、生半可な決意で出来ることではないと思います。
移植する人に会うこともできない、勿論コンタクトを取ることは禁じられているので、直接お礼の言葉さえも聞くことは出来ない、ほんとうに善意のみによって成り立ってるバンクだと私は思うのです。
だけどこのようなネットワークがあることそれだけでも凄いことですよね。そして登録されてる人の数もかなりです。世の中捨てたものではないといつも思うのです。それにネットの出会いって宝物です。不思議な力を私も感じます。単なるパソコン上、ネット上でも文字だけの付き合いなのでは絶対にないです。その上で、みんな、喜んだり、悲しんだり、元気をもらったり、私なんて今日を元気にすごす糧をもらっていたよ。
私もBowさんの勇気に触発されて、何かできることは無いかと考えていたことを実行に移すことにしました。途中でくじけそうになった時は、思いっきり喝を入れてね♪
あ、そうそう、名前やメルアドが無記名でも書き込みできるような設定がありました!修正してみました。メルアド書かなくても良いですよ♪
Posted by: simamama | 2005.12.09 at 09:24
>ポチたまさん、いつもありがとう!
ポチたまさんのそのいつも変わらないやさしさは私の癒しです。
ポチたまさんは、決して弱くない。
だって自分が弱いってことをちゃんと認めて、受け止めてあげることが出来るから。。。これって未だに私には難しいです。
家族の絆も、初めから強いわけではなくて、少しずつ、育てていくものなんだと、やはり病気が教えてくれました。大切にしたいです。そして心の持ちようで、死でさえも暖かく受け入れることができるんだと学びました。
ご自身も病気を持っているのに、いつもやさしくみんなを励ましてくれるポチたまさん、尊敬しています。いつもありがとう!みんなで一緒に応援しよね♪
Posted by: simamama | 2005.12.09 at 09:32
素敵!説明がとてもわかりやすくて読みやすい!広くこの病名が伝わり、様々な制度が制定されますように。
Posted by: フロッピー@ | 2005.12.16 at 16:16
>フロッピーさん、長い文章を読んでくれてありがとう。
この病気を広く知ってもらいたかったのは、あまりにも認知度が低い為に、この病気が難病指定に認知されないということを知って欲しかったからです
難病指定になれば、おかあかんも華ちゃんも、さまざまな補助が受けられるようになります。例えば、通院交通費割引や、タクシー助成金などです。そして、介護補助費用。症状が重症なのに難病指定に認知されていないだけで、華ちゃんでは受けて当然の補助制度が利用できないのです。でも、どうやってそれを社会に働きかければよいのか、私もバカだからわからないのです。とりあえず思いついたことを書くしかないなんて。。。良い知恵があればおしえてくださいね。
Posted by: simamama | 2005.12.16 at 21:10
私も大理石病です。現在57歳、男。
骨折の回数、何回か数えてたがはっきりした回数不明。
手術の回数全身麻酔で11回、部分麻酔数回と色々やりました。
現在は骨髄炎の治療中。
全国のこの病気の人、情報交換して頑張りましょう。
Posted by: 比史 | 2006.02.09 at 22:13
>比史さん、はじめまして。
書き込みどうもありがとうございました!
大変な人生だったことと思います。
手術もたくさん経験されたのですね。
そして、今現在も骨髄炎を治療されてるのですね。
風邪を引くだけでひどい時には
入院騒ぎになりかねない病気・・・。
ネットをしていてよかったと思います。
普通に生活をしていたら、
全国どこにいらっしゃるのかも分からない
同じ病気の方とこうしてお話する機会もなかったです。
私の娘が大理石骨病でした。
そして息子も。
二人とも生まれると同時にすでに発病していて
重症ゆえに長く生きることが出来ませんでした。
">http://simamama.fc2web.com/index.html">
こちらは、その娘の闘病生活やその時に感じた思いを綴ったサイトです。
比史さんのお話もどうぞお聞かせください。
私は大理石骨病が難病指定になることを願っています。
Posted by: simamama | 2006.02.10 at 09:04
あ、良かった。
島ママに比史さんが書き込んでいただけた事を
知らせにきたんですよ。
比史さん、こちらにも来ていてだいてありがとうございます。
お互いにいろいろ情報交換をなさってくださいね♪
Posted by: フロッピー@ | 2006.02.10 at 14:01
>フロッピーさん、お知らせありがとう。
さっき、フロッピーさんのブログ記事にも
アクセスして再度拝読してきました。
比史さん、フロッピーさんのところから
来てくださったのですね。
これから、どうぞよろしくお願いします。
私の娘たちはすでに天使ですけど
華ちゃんは現在進行形で頑張ってます。
お互いに励ましあって病気と付き合っていけたらと思います。
Posted by: simamama | 2006.02.10 at 23:30
はじめまして。
「逃げないほうが楽なんだよ」というブログを書いています「TOM」と申します。
ココログの新着記事の紹介からおじゃましました。
記事を拝見して、はじめて「大理石骨病」を知りました。
私も持病を持っていますが、前向きに頑張りたいと思いました。
Posted by: TOM | 2007.10.13 at 15:22
はじめまして。
「逃げないほうが楽なんだよ」というブログを書いています「TOM」と申します。
ココログの新着記事の紹介からおじゃましました。
記事を拝見して、はじめて「大理石骨病」を知りました。
私も持病を持っていますが、前向きに頑張りたいと思いました。
Posted by: TOM | 2007.10.13 at 15:22
はじめまして。
大理石骨病を検索してココにたどり着きました。
というのも、私が今お付き合いしている人がこの病気なのです。
私は24歳。彼は30歳。
彼の場合、子供の頃にこの病気だと知ったらしいのですが、これといって症状があったわけではないらしいのです。
あると言えば、レントゲンを撮ると他の人より骨が白く濃く映るという事くらいらしいです。
現在は、普通に働き、運動もし、スキーなどの激しいスポーツもしています。
特にこれと言って症状はないまま成長し、今現在なんらかの治療をしているわけでもないようです。
ただ、将来のことを2人で話し合った時でした。
2人とも、将来は結婚するつもりでお互い貯金をしています。
私がたまたま婦人科系の病気にかかり(大きな病ではなく手術も無事にすみました)子供の心配をした時でした。
彼から、病気のことを聞かされたんです。
彼自身も、治療など日常生活に支障があるわけではないので忘れていたそうですが、たまたま見たテレビで「大理石骨病」のことを放映していて思い出したと言っていました。
俺も詳しくはわからないけど、もし子供に遺伝する可能性が高いなら子供はつくらず2人だけで生きていかないか?ということでした。
俺は、自分もかかっている病気だし、理解というか自分の責任でもあると思うからいいけど、ゅこは自分とは全く関係ないのにもし子供がなったら背負わなければならないなんて辛すぎるだろうと。
それに、わざわざそんな苦労をするために俺と一緒になるなんてと言っていました。
正直、私にはそれがどれほどの苦労なのか。どれほど辛いことなのか分りません。
想像もできません。
でも、それが当たり前だと思っています。
今回のこちらのブログを読んで、正直なんともいえない気持になりました。
どんなに私が想像したって、わかりえない感情などがあると思います。
それでも、私は彼と一緒に生きたいと思っています。
子供に関しては、どうなるか今はまだわかりませんが成るように成る。それが私の信念なので(笑)
先のことはわからないけど・・でも今大切にしたいものを大切に生きていこうと思えました。
ありがとうございました。
Posted by: ゅこ | 2008.03.06 at 12:23
難病ってどんなものでもあるんですね…
一刻も早く治療法が見つかることを願います
Posted by: | 2008.04.08 at 22:39